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セミナーを開催します。

この度、甲賀森と水の会でセミナーを行うことになりました。
タイトルは、「開口部を有する壁の耐震性能実験 -耐震要素としての可能性の検証-」です。開口部のある壁の壁倍率を求めて、軸組構法の可能性を探るという主旨です。両日とも実験の様子を見学して頂く予定です。できるだけたくさんの方に見て頂きたいと思いますので、参加者を募っています。

1.セミナー日程及び場所
 1)日程:平成23年11月19日(土)、20日(日)、9:00~16:00
 2)場所:滋賀県近江八幡市古川町1414、滋賀職業能力開発短期大学校、Tel.0748-31-2254
      実習棟1F 施工実習室
2.セミナー概要
 1)背景:
近年の木造住宅における要望や指向は、耐震性を重視したものが主流であり、構造的に堅固なものが多くみられる。一方、施主の要望は幅広く、外観や部屋から見える景色、光、風等、デザインや機能性を重視した要望も少なくない。(連続窓の設置や自由な開口部への要求)
しかし、これら開口部を有する壁については耐震要素として認められておらず、構造(壁の長さや位置など)を検討する際、制約されるのが一般的である。また系統的に実験し、且つ検証された報告はあまり見られない。
 2)目的:
開口部を有する壁について、耐震要素としての可能性を検証する。
(実験から壁倍率の算定までを実施)
 3)実験概要:
  ①試験体概要
 たすき掛けの筋かいを有する壁を基本とする。壁長さ910㎜と1820㎜の2タイプの壁について行う。また、開口部については、フレームのみのものから2/3が開口部のものまで、計5形状とし、合計10種類の壁について行う。
  ②実験装置
 滋賀職業能力開発短期大学校にて設置されている、面内せん断加力試験装置(最大荷重100kN、ストローク500㎜(最大)、マルイ社製)を使用する。右写真1参照。
  ③実験方法及び評価方法
「木造軸組工法住宅の許容応力度設計第6章6.4.4、6.4.5」に準じて行う。実験については、柱脚固定式、加力方法は正負交番加力とする。
  ④その他
 実験について、フレームの損傷が無いものについては、耐震要素(筋かい)のみを取り替えて実験を実施する。
3.その他
 H23年耐力壁ジャパンカップへ参加した時の映像を放映する予定です。
 内容:予選、決勝トーナメント、解体作業の映像と写真など。

申し込みは、下記まで
氏名、所属、参加可能日時をメールかFAXでお知らせください。

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甲賀・森と水の会 事務局 /川端
〒520-2342 滋賀県野洲市野洲 148-6
           (川端建築計画内)
TEL: 077-575-1929 FAX: 077-575-1929
E-MAIL ADRESS: moritomizu@gaia.eonet.ne.jp
URL: http://www.eonet.ne.jp/~moritomizu/
blog:http://moritomizu.exblog.jp/
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by moritomizunokai | 2011-10-29 18:01 | 木造住宅のこと  

耐力壁ジャパンカップ参戦記

長らく更新ができていませんでした。仕事はあまり忙しくないのですが・・・。
 10月9日、10日に富士市の日本建築専門学校で行われた「第14回 木造耐力壁ジャパンカップ」にポリテクカレッジ滋賀で出場しました。簡単にルールを説明すると、出場16チームで予選があり、8チームに絞られます。この8チームに残らないと賞に該当しません。残った8チームでトーナメント戦を行い、優勝したチームが「トーナメント優勝」という賞を獲得します。この他に、耐震部門賞、デザイン部門賞、加工・施工部門賞、環境部門賞、そしてそれらの評点を総合した、ジャパンカップ総合優勝があります。8月から予備実験を重ねてきて、予選を突破しさえすればそこそこの評点になる予測はあったのですが、予選で敗退すれば点数がつかないので、対戦相手が決まるまでは生きた心地がしません。
 予選はくじ引きでポリテク秋田に決まりました。ホッと一安心(秋田さん、スミマセン)。右が秋田さんです。
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 決勝トーナメントではトーナメント優勝を果たしたポラスとの対戦となりました。はっきりいって全く刃が立ちませんでしたが、評点には有利になりました。なぜなら耐震点は最大耐力ではなく荷重変形の履歴面積ですから、変形性能の高い我々の壁には十分に固い壁に引っ張ってもらうのがよいのです。結果は予想通り・・・。
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ポラスの壁はほとんど変形していません。
 ところでこの大会には木造の大御所と呼ばれる先生方が多く参加されています。主催者側でもある東大の稲山先生、東京都市大の大橋先生、京大の小松先生・・・、蒼々たる面々ですが、それぞれの壁に工夫がみられます。なんといっても感動ものだったのは稲山先生の「紬」(下の写真右)です。見れば見るほどよくできていました。土台にウリンを使っている以外は文句の付けようがありません。トーナメント戦では耐力でポラスに負けましたが、ポラスの壁は破壊してしまいましたので、実際には紬の勝ちです。
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因みにポラスの壁は金物をふんだんに使っています。東大木質研(稲山先生)、大橋研、小松組、いずれも金物は使用していませんが、大橋研は柱脚にLVLを使用しています。小松組は圧縮木材を使用しています。ちょっとズルです。
 最終成績は、ここにのっています。下から3段目、ダイアゴナル(綾織りという意味)です。滋賀県立大と間違わないでね。
 結局、初出場で金物や外材、EWなどを一切使わず、地元産の天然乾燥材だけで作り、施工にプロを雇うこともなく、総合2位は誇れる結果だと思います(優勝以外は表彰されませんが・・・)。
 有意義な経験をさせていただいたポリテク滋賀の大澤先生、ゼミ生には大変感謝しております。(川端建築計画 川端眞)
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by moritomizunokai | 2011-10-21 15:57 | 雑感