セミナー2日目
2010年 09月 11日
奈良セミナーの2日目に行ってきました。今日は午後からでしたので、午前中に平城宮跡をみてきました。朱雀門と太極殿、どちらもプロポーションが美しい。特に軒の出と反りは宮大工の腕の見せ所だったのでしょう。しかも住宅ではないので全くのシンメトリーです。構造的に有利ですよね。
午後からのセミナーでは簗瀬先生の蟻害の講義と藤井先生の木材劣化の講義がありました。木材の劣化について、なんとなくわかったような気になっていますが、例えばカビと腐朽菌をきちんと区別して理解している人は少ないと思います。木造の建物を蟻害や腐朽から守る基本を教えて頂きました。また、伝統建築物について、藤井先生が興味深いお話をされました。先生曰く、堂宮の軒の出を大きくしているのは建物の耐久性を高めるためで、美しさはあとから付け足されたものとのこと。なるほどそういわれてみると時代の古い物には軒を支えるための柱がついているものがあります。古の匠達は建物を安全にかつ長持ちさせることと、美しさの両立に挑戦しつづけ、すぐれた技術だけが現在に引き継がれてきているのだとつくづく感じます。(川端建築計画 川端眞)
午後からのセミナーでは簗瀬先生の蟻害の講義と藤井先生の木材劣化の講義がありました。木材の劣化について、なんとなくわかったような気になっていますが、例えばカビと腐朽菌をきちんと区別して理解している人は少ないと思います。木造の建物を蟻害や腐朽から守る基本を教えて頂きました。また、伝統建築物について、藤井先生が興味深いお話をされました。先生曰く、堂宮の軒の出を大きくしているのは建物の耐久性を高めるためで、美しさはあとから付け足されたものとのこと。なるほどそういわれてみると時代の古い物には軒を支えるための柱がついているものがあります。古の匠達は建物を安全にかつ長持ちさせることと、美しさの両立に挑戦しつづけ、すぐれた技術だけが現在に引き継がれてきているのだとつくづく感じます。(川端建築計画 川端眞)
by moritomizunokai | 2010-09-11 20:06 | 木造住宅のこと