土壁のこと

このところ土壁についていろいろと考えていました。断熱性が低いのにどうして気持がいいのか。難しいことはわかりませんが、「室内温度に土壁がどの程度影響するか」くらいのことなら計算してみることはできるかと言うことで、やってみました。条件を簡単にするために、4メートル四方、天井高2.5メートルの建物(プランAとします)と、それが4個、田の字型に組み合わさった建物(プランBとします)を想定しました。窓は1つの部屋に掃き出しと腰窓が1個づつついています。各部の仕様は、
 天井板(厚9)+住宅用グラスウール(厚100)
 壁Ⅰ土壁(厚60)+空気層(厚30)+板(厚15)
 壁Ⅱ石膏ボード(厚12)+住宅用グラスウール(厚100)+サイディング(厚15)
 床板(厚15)+ポリスチレンフォーム3種(厚40)
 開口部アルミサッシュ+普通ペアガラス
としました。
熱貫流損失の計算結果は、プランAの場合、壁Ⅰは壁Ⅱの2.7倍、プランBでは1.8倍もあります。しかしここで、床の断熱材をやめて計算しなおすと、プランAは1.55倍、プランBではなんと1.2倍に差が縮まります。昔の家が寒いのは床の断熱性能によるところが大きいのです。そして個人的にはこれが一番重要だと考えているのですが、住宅の冷暖房は局所冷暖房が圧倒的に多いので、外壁に面していない壁からの熱損失はあまり大きくないので、さらに床や天井の性能に左右されることになると考えられます。皆さんはどう思いますか。(川端建築計画 川端眞)

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by moritomizunokai | 2010-07-01 15:04 | 木造住宅のこと  

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