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密かにお祝い

今日は密かにお祝いをしました。家族で焼き肉に行っただけですが・・・。実は1月18日に申請していた確認が今日おりたからです。限界耐力計算による挟み梁構法の第二弾です。建築基準法が改正されて以来、適合性判定が必要になったことで、ほとんど確認が出されなくなってしまった計算ルートです。筋かいや金物、合板など、変形を許容しない要素は使用していません。柱脚も石場建てです。復元力特性は私的な実験による数値を使用した、まったくのオリジナルです。ただし、喜んでばかりもいられません。なぜなら仕様規定で設計した建物は、予期せぬ不具合で責任を問われることはありませんが、限界耐力計算は性能設計ですから、設計に不具合があればすべて設計者の責任です。ですから施工中の監理も気が抜けません。

今回の確認申請は滋賀県建築住宅センターで受けて頂きました。木造の限界耐力計算は門前払いするところが多いときいていますが、センターの山中さんや構造担当の真木さんの計らいのおかげで、スムーズに進みました。皆さんも滋賀県で申請される場合はセンターに出されるのがよいと思います。そして、1件でも多くの限界耐力計算による建築の実績を積み重ねていきましょう。

これで一応設計の責任は果たしましたので、施工に引き継ぎます。宮内さん、よろしくお願いします。

また、一連の実験で大変お世話になったポリテクカレッジの定成先生、大沢先生、ありがとうございました。(川端建築計画 川端眞)

by moritomizunokai | 2010-04-07 22:11 | 木造住宅のこと  

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