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伝統的木造構法の設計法作成委員会

ご存じの方も多いと思いますが、昨年度から3年をかけて、伝統的木造構法の設計法を作成する事業が行われています。昨年はEディフェンスでの実大振動台実験が話題になりました。今年はいろんな構造要素の実験が行われる予定で、実験項目案の一般募集も行われます。私たちもポリテク滋賀や理事長の協力を得て、いくつかの案を応募しようと考えています。
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ところで、こうして実験を重ねてつくられる設計法はどういった取り扱いになるのでしょうか。木造の限界耐力計算に関する解説書(いわゆる関西版)は私のもっているものだけでも4冊あり、設計者だけでなく、行政にもしっかり定着しています。また、関西版を利用して設計したことのある人なら、大変合理的で使いやすいと実感しているはずです。今回新たに設計法がつくられることによって、関西版が否定されるのではないかと心配しています。3年間の作業で解明できなかったことを禁止するのではなく、解明できたことで関西版を補強してほしいと思います。(川端建築計画 川端眞)

by moritomizunokai | 2009-04-26 10:29 | 雑感  

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